ようやく待望の好天です！昨日あたり、先生方の日誌からは悲鳴が聞こえるようでした。外で遊べないことは、子ども達にとって非常に辛く、ゆえに先生方にもかなり辛いことなのです。

　もちろん、その状況でも打てる手はあります。ホールに体操器具を出したり、お部屋でぐるぐる走り回ったり、音楽をかけて体操したり、大声で歌ったり。結構解消されるところもあるのですが、でもやっぱり、「明るいお日様の下、走り回って遊ぶ」に如くはないと思うのです。
　しかし今日は水曜日。午前保育でお帰りが早い。限られた時間をどう使うか…。先生方、かなり苦労したと思います。そう、「幼稚園にいる時間には限りがある」のです。だから日々のルーチンワーク（靴を靴箱に入れるとか、お手洗いが済んだら手を洗って拭くとか）をなるべく早く身に付け、遊びなり活動に入れるようにしたいのです。「集団生活を通して、社会性を育てる」という原則に照らしても、大切な事です。でも…でも。個人差があります。年少さんは、特にそれが大きく存在します。今までの生活経験は、それぞれなのですから。親御さんの接し方はもちろん、兄弟の順番によっても、たぶん性別によっても傾向はあると思います。「個人差をどう扱うか」というのは、大きな課題です。

　「個性を大切に」ということは、多分正しいことです。しかし、ともするとそれを口実に、子どもに何かを促すことを放棄してしまうことが…私自身ありました。そう、個性とは「常に最も尊重されるもの」ではないのです。「個性を大切に」という考えは、大人の私が自分の生活感覚として持っているのであって、まず生活が成り立つまでの間は、必ず身に付けてもらわねばならない事があるのだと考えます。具体的に言えば、「ゴミを散らかしておく、のは個性ではない」ということです。自分の生活が成り立つようになっていけば、それに連動して徐々に個性を発揮させたら良い。それは成長を認めることだと思います。感覚としては「しっかり握って、徐々に手放していく」という風なのでしょう。具体的に一つずつ関連づけはできないのですが、まずは「子どもの状況を見極めた上で、できることをする」という原則を自らに銘じるのがよいのではないかと思います。

　まるで、「今日はお天気だね！よーし、外へ行こう！」というが如くに。